ミャンマーと聞くと、どのようなイメージを思い浮かべますか?
私は、2019年の観光ビザが一時的に無料となった時期にミャンマーへ行ったことがあります。自ら足を踏み入れるまでは漠然としたイメージしか思い浮かばなかったミャンマー。
今回は、実際に私が現地へ出向き、驚いたことや今後ミャンマーに行きたいと考えている人に役立つポイントをまとめました。
この記事は、女性だけでのミャンマー旅行を計画している人や、ミャンマー旅行に興味があるが治安が心配な人などに参考になればと思います。
ミャンマーの治安は悪化している? 女性トラベラーが徹底解説
ここ数年、ミャンマー国内の治安が悪化しているとの話をよく耳にすることが多いです。
この章では、現在のミャンマー国内の状況や、女性トラベラーの私が実際に現地へ出向いて感じた治安について解説していきます。
ミャンマー、現在の治安
外務省の海外安全ホームページによると、多くの地域が危険レベル2、一部が危険レベル3となっています。また、
2021年2月1日のクーデター以降、各地で国軍と国軍に反対する民主派勢力との衝突が断続的に発生しています。
こうした状況下、武器や爆弾を用いた治安は地方部だけでなく、ヤンゴン市内を含む都市部でも発生しており、治安情勢は非常に不安定ですので、不要不急の渡航はやめてください。
渡航・滞在する場合には、集会やデモが行われている場所や軍関係施設、警察署、行政施設などには近づかず、移動する場合も徒歩を避け車両を利用するなど安全には十分注意して行動してください。
との注意喚起が出ていますので、ミャンマーへ行く際は気をつけましょう。
女性だけで観光するなら注意が必要
私は、女友達と2人で行きましたが、全体を通してそこまで危険だと感じた出来事はありませんでした。
首都のヤンゴンに到着したのは夜の10時を回っていましたが、タクシーもすんなり拾えて、特に危険を感じることなく無事にホテルに到着しました。
ただ、どの国でも言えるように完全に安全とは言いきれません。ミャンマーには人通りが少ない道が多いです。特に、夜に出歩く際はひったくりなどに注意して歩きましょう。
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タクシーはぼったくりに注意
タクシーは、世界中どこの国でもぼったくりが多いことで有名ですが、ミャンマーのタクシーも例外ではありません。
旅行客を見つけて地元民の3倍以上の値段を請求してくることもあります。
また、タクシーに忘れ物をした場合は返ってこないことがほとんどなので、降車する際の確認を欠かさないようにしましょう。
ちなみに、値段交渉の際にありえないほど高い金額からスタートする運転手は、運転が荒い人が多いです。出発前にきちんと値段を確認し、運転手を見極めた上で乗車しましょう。
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長距離夜行バスは見極めが大事
私たちは、長距離夜行バスで10時間かけてヤンゴンからインレー湖の近くまで行きました。
正確な時間にバスが来ないというトラブルはありましたが、特に危険は感じませんでした。運転もスムーズでぐっすりと眠ることが出来ました。
ただこれは、バス会社によって異なると思います。予約の際、写真・値段・レビューの見極めが大切です。
ちなみに、長距離バスのトイレ休憩で立ち寄るレストランは当たりが多いです♪
そもそもミャンマーってどんな国?
東南アジアのインドシナ半島西部に位置する多民族国家、ミャンマー。この章では、ミャンマーへの旅行を計画中の女性が知っておいて損はない基礎知識をまとめました。
首都
ミャンマーの首都はヤンゴンと勘違いされているかも多いかもしれませんが、ミャンマー政府は、2005年11月7日に首都機能をヤンゴンからピンマナ県 (ヤンゴン市の北方約300キロメートル) に移転する旨を発表し、新首都をネーピードー (Naypyidaw) と命名しました。
言語
多民族国家ミャンマーの共通語は「ミャンマー語」です。
135以上の少数民族が暮らす多民族国家で、それぞれの民族がそれぞれの言語を持っていますが、全国共通の公用語としてはミャンマー語が用いられています。
あまり知られていませんが、ミャンマー語の文法は日本語と似ているため日本人にとっては比較的簡単に習得できると言われています。
通貨
ミャンマーでは、チャット (Kyat) と呼ばれる通貨を使用しています。補助通貨にピャー (Pya) と呼ばれる通貨があるようですが、旅行者が目にすることはあまり無いでしょう。
また、ミャンマー国内では USドルが広く使用されています。
ただ、近年の政府の政策により USドルは使用しにくくなっているため、ミャンマーへ旅行に行く際は、チャットを持っておくと良いでしょう。
宗教
ミャンマーでは、人口の9割が仏教徒です。また、少数派であるもののキリスト教やイスラム教なども見られます。
仏教徒が多いミャンマーでは、国民のほとんどが人生で一度は出家を経験するため、慈悲深く目上の人に大きな尊敬を持つ人が多いです。
ミャンマーが直面している問題
経済発展に伴い、ミャンマー国内では貧富の差が広がっているようです。
幼児の死亡率が高く、生まれた子供の約22人に1人が5歳になるまでに命を落としています。
さらに、この国では洪水や大雨被害など、災害リスクが非常に高いです。さらに、災害の多い地域では貧困度も高くなっています。
ヤンゴンの怪しい男について行ってみた結果?
ヤンゴンでは旅行者を狙った詐欺が多発しています。
実際に私が行った際も見事に騙されました。この章では、ヤンゴンで私たちが出会った怪しい男について行ったことにより起こったトラブルや、詐欺に遭わないために注意したい点をまとめました。
不審な男と共にヤンゴン川の向こう側へ
ヤンゴン市内を歩いていた際、怪しげな男がカタコトの日本語で話しかけてきました。
妙にフレンドリーなその男は、ここから近くに穴場があるといい、私たちを小さなボートでヤンゴン川の向こう側のダラ地区に連れていきました。
ここでのボート料金は5000チャット (364円) を支払いました。
ミャンマーのスラム、ダラ地区であった詐欺被害
ダラ地区へ辿り着くと、バイクで観光を手伝ってくれるという男が話しかけてきました。怪しさ満点でしたが、これは趣味でやっていることだから代金はいらないと言う男についていくことに。
農村地帯が続くダラ地区では、いくつかの美しい建物も見られたのですが、そこまで特別ということはありませんでした。
しかし、一通り観光を終えた後に事態は起きました。なんとこのガイド、帰り際に16000チャット (1164円) を要求してきたのです。
「無料のはずでは?」
と思いましたが、観光を手伝ってくれたことは事実なので、最終的に14000チャット (1019円) を払ってその場を後にしました。
今回、私たちは危険な目には遭っていませんが、まんまとカモにされました。皆さんもダラ地区に行く際はお気をつけを。
ヤンゴン市内とダラ地区を結ぶ、日本人は無料のフェリー
観光を一通り終えいざ帰ろうと船乗り場へ向かうと、私たちが来た時に利用したものの何倍も大きなフェリーを見かけました。
このフェリー、日本人は無料で乗船できるとのこと。料金所にあるノートに、名前とパスポート番号を記入すると本当に無料で乗れました。
どうやらこのフェリーは2014年に日本政府が3隻寄付したことから、日本人は無料で利用することができるようです。
皆さんも、機会があれば是非乗ってみてください。
女性トラベラーが感じたミャンマーの魅力紹介!
この章では実際に世界中を旅して回る女トラベラーの私が、微笑みの国ミャンマーで感じた魅力を紹介します。
日本の日常とはかけ離れた出来事や、ミャンマーに行った際に是非みてほしいポイントとなっています。
ミャンマーキッズとフットサルで繋がった瞬間
ホテルの近くをブラブラしていると、フットサルコートを発見しました。
中ではミャンマーの子供たちが楽しそうにフットサルをしています。
驚くことに、私たちを見つけると、警戒することなくフレンドリーに話しかけてきました。そんなこんなで彼らと一緒にフットサルをすることに。
言葉が通じなくてもスポーツを通して心が繋がったこの体験は5年経った今でも鮮明に覚えています。
もしミャンマーで子供たちが興味深そうに見つめて来たら、フレンドリーに話しかけてみてください。一生物の体験ができるかもしれません。
タナカと呼ばれる日焼け止め
ミャンマーには、タナカと呼ばれる日焼け止めがあります。
これは、タナカの木片を板状の石にこすりつけ、樹皮が削れて出来た粉に水を吹きかけて作ります。
この天然日焼け止め、タナカの歴史は2000年以上にものぼり、ミャンマーでは今でも実際に多くの人がタナカを塗っています。
肌を守る他にも化粧や薬としても使われるタナカ。ぜひチェックしてみてください。
伝統の蓮の糸づくり
インレー湖を船で巡っていた際、蓮の糸作り方法を目にしました。
この地で生まれ育ち長年糸作りをしてきた女性が、蓮の茎1本1本から糸を取り出すその姿は1度目に焼き付ける価値があります。
バスでお坊さんを見たら席をゆずる人々
上述した通り、国民の9割近くが敬虔な仏教徒のミャンマー。ここでは、バスの中でお坊さんを見つけると人々が席を譲ります。
そんな光景を見ていると穏やかな気持ちになり、自然と笑顔になりました。微笑みの国と呼ばれているのにも納得です。
まとめ
いかがだったでしょうか? 今回は、ミャンマー旅で気をつけたいポイントや、知っておいて損はない基礎情報をまとめました。
現在は危険地域が多いため、ビザの取得は少しややこしいですが、行くことは可能です。
微笑みの国、ミャンマー。忙しい毎日から癒されて、穏やかな気持ちになりたいのであれば次の旅行先にどうでしょうか?