この記事はこんな人におすすめ
- 海外で活躍する防犯グッズが欲しい
- 海外での防犯対策が知りたい
海外では常にまとわりつく犯罪。しかし、その多くは事前準備で防げるものです。
この記事ではこれまで56カ国を旅してきた筆者が、マジでやらかした失敗談と、これから海外に行く人は絶対に知っておくべき防犯知識をまとめました。
この記事を読むことで、被害に遭う確率を最小限に抑えることができるはずです!
この記事の監修者
開かずの!?金庫テラス
海外旅行で必須の防犯グッズ10選
この章では海外旅行で絶対に持っていきたい防犯グッズを紹介します。
では早速みていきましょう。
>海外旅行用リュック22選!防犯におすすめの鍵付きリュックも紹介
セキュリティワイヤー
リュックを動かせないように固定したり、貴重品をカバンから出せなくするなどの使い方ができます。
レストラン、ホテル、ちょっと大事なものから目をはなす時は意外と多いものです。
私はこのセキュリティワイヤーに何度救われたことか...。
TSAロック付き南京錠
セキュリティワイヤーと同様に使えます。
海外ではホテルのドアの施錠が弱いことがありますので、ドアのロックの補強としても活用できます。
また、移動中にバックのチャックを南京錠で止めておくだけで、防犯対策がUP!
スキミング防止クリップ
海外では、スキミング犯罪というクレジットカードの情報を遠隔で抜き取る犯罪が横行しています。
情報を抜き取られると、クレジットカードを不正利用され、異常な請求をされる可能性があります。
カードスキミング防止グッズはその一連の犯罪を未然に防げます。
防犯&防水リュックカバー
リュックカバーは、海外でかなり重宝していたアイテム。
主に2つの使い方ができ、「防犯対策+雨対策」として使えます。
防犯対策としては、チャックを覆うことができるので安心して背負うことができ、雨対策としては、防水加工がされているので急な雨でもリュックの中身を雨から守れます。
下記の商品はコンパクトに収納もできるので、旅行に行くさいは毎回持っていっています!
トラベルウォレット
服の下やズボンの下に貴重品を隠すことができる財布です。
コンパクトな作りになっているので、持ち運びにも便利です。
海外ではできるだけ貴重品は分離させることを意識しましょう。
ピタ鈴
リュックは何かと閉め忘れてしまうことありますよね。
しかし、海外でそれをしてしまうと、盗難・窃盗、最悪強盗の被害に遭う可能性もあります。
ピタ鈴はバックが空いていると鈴の音がなり、閉めると鈴の音はなりません。
バックの閉め忘れが多いと自覚のある人にはとてもおすすめのアイテムです。
ドアストッパー
海外の安宿はドアに鍵がなかったり、壊れそうな鍵付きの部屋があります。
正直、私も最初の頃は誰かが入ってきそうで寝ることすらままならなかったです。
この商品さえあれば、ある程度の安宿まではドアをロックしてくれるので安心して寝ることができます。
海外旅行先以外でも自宅の防犯に十分な効果が期待できます。
防犯ショルダーバック
気づいたらショルダーバックが開きっぱなしなんて経験ないですか?
海外だと電車などの人混みは特に、そんな「うっかり」が命取りになります。
このショルダーバックの強みは、安全パスワードロックがついていること!
パスワードを知っている人以外は開けれません。しかもロックがついていることで開けっぱなしには基本ならないのも個人的には推しポイント。
他にも防水機能がついていたり、USBポートがついていたり、多方面で活躍してくれます!
防犯バック(リュック)
このリュックは防犯・耐刃・防水性の多機能なリュックサックです。
小旅行のために購入するには少し値が張りますが、これ以上安心のないリュックなのは間違いなし!
リュックをそのまま背負っていてもチャックが後ろについていないのでスリの被害も未然に防げます。
首掛けパスポートケース
パスポートケースを無くしたら一貫の終わり。ではないけれど、大使館に行ったり面倒なことになります。
このパスポートケースは首掛けなので、取り外しも簡単なうえ大事なパスポートを肌身離さず持参できます。
さらに小銭やカードも収納できて、超便利。コンパクト+安全性を金揃えた優れものです。
海外旅行で使える女性のための防犯グッズ5選
ここでは女性が持っていくと安心な防犯グッズを紹介します。
渡航先によっては必須の防犯グッズなので、チェックしておきましょう。
盗難を防止できる防犯レディースバッグ
海外旅行で女性に人気の防犯バックは「「INDIGO TIGER」ショルダーバッグ」です。
軽量な上に、スキミングも防止できます。
関連記事:海外旅行おすすめショルダーバッグ26選
防犯ブザー
防犯ブザーは「いざ」という時に活躍してくれるもの。ほとんど「いざ」はこないけれど、安心のために持っておくと心の余裕にもなります。
ただし、使用には注意が必要です。防犯ブザーは大きな音量で犯人を威嚇するあまり犯人を逆上させてしまうケースもあります。
心の余裕+この防犯ブザーはライトが使えるので、サブ的な活用方法が個人的にはおすすめです。
防犯スプレー
犯罪者だけででなく、危険な動物にも使える催眠スプレー!
自然の中を楽しむ観光する方は、持っておけば安心。
ただし、これを持っているからと無闇に夜外出するのはやめておきましょうね。
GPSトラッカー
GPSトラッカーは位置情報をリアルタイムで提供してくれるため、紛失や盗難時にも貴重品の追跡ができます。
また、安全確認ができる手段としても利用できるので、家族が心配している人は安全確認をしてもらうといいでしょう。
万一のことがあったときのためにも持っておいて損はない防犯グッズです。
タクティカルペン
タクティカルペンは、緊急時の自己防衛と実用性の点で優れています。
ペンの一端には硬い突起があり、危険な状況での自己防衛に役立ちます。また、普段は文房具として使用でき、旅行中にもメモや記入に便利です。
コンパクトで携帯性が高く、予測不可能な事態に備えるという意味でも持っていくべき防犯グッズです。
海外旅行で使える9つの防犯対策
まず前提として海外では犯罪のリスクが日本にいる時よりも高まります。
もしも犯罪に巻き込まれることがあっても、絶対に犯人は追わないでください!
犯罪者を追ってしまったがために、殺されてしまったケースもあるんです...。
1番はあなたの命が大事です。お金なんて死んだら意味がありません。全部あげちゃいましょう。
以下では犯罪が起こる前の対策について紹介します。
犯罪の被害に遭う可能性は対策を知っているか、知らないかで大きく変わります。
1、リュックは前にもつ
誰でも簡単にできる防犯対策は、リュックやカバンを前に持つこと。
貴重品が目に見える位置で持っておけば、スリも手が出しにくい。
リュックを背負うと後ろからチャックを開けられて貴重品をとられる可能性があります。
人混みや電車、公共交通機関を利用する際は必ずリュックは前に持つようにしましょう。
リュックやカバンを前に持つだけで簡単な防犯対策ができます。
関連記事:海外旅行のスリ対策
2、お店で貴重品は見えるところに置く
気をつけたいのがレストランなどで、食事や会話に夢中になっている時に狙われやすいです。
気づかないうちに貴重品を盗まれる可能性があります。
必ず、貴重品はポッケに隠しておくか、目の届く位置に置いておきます。
レストランで食事する時はもちろん、貴重品は片時も目を離さないように心がけましょう。
3、物乞いには極力お金をあげない
物乞いをする人に“お金”をわたすことは、実は危険です。
物乞いに一度お金をあげると、それを見かけたたくさんの物乞いから「こいつはイケる!」と思われてしまいます。
また、物乞いは闇ルートに繋がっている場合も少なくなく、問題を起こしてしまうと大変なことになります。
できる限り、“お金”は渡さないようにしましょう。
私はお金ではなく、ご飯を買ってあげたり、お菓子を買ってあげたりしたことはあります。
4、海外旅行の保険に加入する
短期の海外旅行の場合はクレカの保険で十分。海外旅行でオススメのクレカ保険はエポスカード。
エポスカードは会費はずっと無料です。
海外で万が一体調不良になった場合に治療費など、最高270万円まで補償を受けれます!
さらに、旅行の携行品を壊したり、盗難にあった場合最高20万円(自己負担は3000円)まで補償を受けられます。
超お得で私も愛用しているカードなので、まだ未取得の人で渡航予定のある人は行く前にカードを申請しておくことをおすすめします!
2023年10月1日より、エポスカードの海外旅行傷害保険が自動付帯から利用付帯に変更になりました。詳しくは「【重要】エポスカード会員さま向け海外旅行傷害保険のサービス改定のお知らせ」をご確認ください。
エポスカード面倒くさい保険の手続きから解放される
5、財布は分けて管理する
日本人はお金を持っていると思っている外国人はいまだに多いです。
そのため、目をつけられないことが大事です。
財布はズボンの中にしまったり、分離してお金を持つようにするなど工夫が必要です。
関連記事:海外旅行での財布の管理方法&おすすめ財布
6、治安の悪いエリアには泊まらない
安い宿泊先を探している人は特に注意してほしいです。
いくら安くても、犯罪に巻き込まれては意味がないですよね。
外務省のたびレジで確認できるので、その地が安全かどうか確認してからホテルは予約するようにしましょう。
たびレジを登録すると渡航先の危険情報が分かるので参考にしてみてください。
7、夜は出かけない
夜は視野が悪くなり、人の目も少なることから犯罪が起きやすい時間になります。
特に女性の夜の行動は危険なので絶対に出歩かないようにしましょう。
夜にナイトマーケットや海外ならではの楽しみもあるのも事実です。
なので、極力でない。出る場合は誰かと一緒に行くなど犯罪に遭う確率をできるかぎり下げることが重要です。
8、ホテルではロックを忘れない
特に安宿はホテルの出入り口はゆるゆるです。
短時間部屋をあける場合でも、部屋にいる時でも必ず部屋はロックするようにしましょう。
セキュリティワイヤーなどはかなり使えるので、渡航前には準備しておくといいでしょう。
9、犯罪率が高いエリアや危険な地域を事前に調査する
海外旅行、特に1人旅をする際は、犯罪率が多い国や地域を確認しましょう。
「旅BROの海外安全情報〜by外務省〜」で各国の最新の安全情報を随時更新しています。渡航前はチェックしてください。
【被害総額100万円】56カ国行ったバックパッカーの防犯失敗談5選
ここでは実際に、海外でやらかした失敗談を5つ紹介します。
私のようにならないように、犯罪の対策をしっかりして海外に渡航するようにしましょう!
【被害総額40万円!】全部取られた inプーケット|スリ
タイの観光地プーケットでの夏休みを満喫していました。
海はそれなりに綺麗で、フルーツジュースは生まれて初めて感動を覚えるくらいの美味しさ。
3日ほどの短期間だからこそ、楽しまないといけないと思い、バイクをレンタルして島中を走り回っていました。
バンコクに戻る前日、私と友人はビーチでビールを飲みながら最後の晩餐をすることに。
すると、外国人があらわれ、「相撲をしないか?」と誘われた。
私は友人に鞄を預けて、その外国人と相撲をすることに。
一戦を終えた後、友人のもとに帰り、「鞄を貸して」というと....。
「あれ?」「ないぃぃぃっ!!??」
友人は鞄を隣において私たちの相撲を観戦していたそうですが、その間に持って行かれたようです。
鞄のなかには、時計、財布、パスポート、など全ての貴重品を詰め込んでいました。
総額40万円程度。
1ヶ月後に留学を控えていた私は、その後本当に苦労しました。
大事なことは貴重品は分離して持つこと。これを学びました。
【被害総額10万円】露天商は基本ぼったくり inアジア|詐欺
海外での楽しみは露天商(道端のマーケット)で買い物をすること。
しかし、露天商は詐欺やぼったくりが多いのが事実。
高すぎる値段で請求されたり、「持ってみて!」と言われ商品を持つとお金を請求されたり、
お釣りのお金を誤魔化されたり、、、これ全部私がやられた話です。
ただし露天商は危険な訳ではありません。「いくらまででこれを購入する」と決めてから、できるだけお釣りがないお金を渡すことを意識すれば問題ありません。
【被害総額20万円】家に侵入されナイフで刺された!in南スーダン|強盗
これは人生で最も驚いた出来事。
ボランティアから帰宅すると、家のドアが開いていました。
「ん?閉めてなかったっけ?」と思って家に入ると、なんと知らないおばさんが暴れているではありませんか!?
どうやら、子供に使うお金がないようで、お金をくれとナイフで迫ってくる。
焦った私は、財布に入っている全財産(約5万円)を全部渡しました。
それで大人しく帰るのかと思いきや、まさかのナイフを私の肩に刺して、家から飛び出していきました。
注意を払っても、犯罪に巻き込まれるのが海外です。結局、治療やらなんやらで15万円ほどかかりました。
ここで皆さんに知っておいて欲しいことはとにかく、危険があったら逃げること!
防犯意識が低すぎて警察に怒られる in オーストラリア
日本に帰国する前の空港で、私は荷物を置いてトイレに行っていました。
その帰りにとてもおしゃれなお店を見つけたので、試着したり、お土産を買ったり約20分間荷物を置きっぱなし状態にしていました。
買い物から帰り荷物のところに戻ると警察の人が私の鞄の近くでウロウロしていました。
荷物の横にシレッと座ると、「これはあなたのバック?」と話しかけてきました。
私は「はい」と答えました。すると、
「なんでバックを放置するの?あなたの国ではそれが当たり前なの?」と、10分間くらい説教を受けました。
日本では少しの間なら鞄を置いて、トイレに行ったりしていた私は「ここは海外だった!」と反省しました。
それと同時に「そんなに怒る必要ある?」と思ってしまいましたが、万が一のことが起こる前に教えてくれた警察官には感謝です。
日本は世界的に本当に治安のいい国。ですが、海外にいく時はそんな日本での生ぬるい気持ちが被害に遭う可能性を増やします。
【被害総額30万円以上】クレカの不正利用 in南アフリカ|強盗・詐欺
📍ケープタウンで起こった詐欺・強盗について
昨日の朝、ケープタウンのlong streetで詐欺・強盗に遭いクレカで30万円以上を不正利用されました。
改めて振り返ってみると僕の落ち度もあったので、注意喚起も含めてコトの経緯を話していきます。
↓ pic.twitter.com/2Cd2CbCpXp— 旅BRO (@tabi_tsudoi) October 2, 2023
朝方、道を歩いていたら、 警備員の男に話しかけられました。
その男は「マラソンがあるからこの先の道路は封鎖されているらしい。
よ」「通りたければ許可証が必要だから機械で取れるよ」とよく店にあるカード決済機器を渡されました。
許可証は10ランド(80円ほど)でクレカ払い限定。お金を支払おうとクレカを取り出すと、半ば強制的にクレカを取られ、男がカードを機械に挿入しました。
「暗証番号を入力して」と言ってきましたが、男が近くにいるので「離れてくれ」と少し距離をとってもらいました。(ここはすんなり距離を取ってくれました)
しかし、暗証番号を打ってもなぜか機械がエラーで動かない。
すると男が「機械が壊れてカードが取り出せない。直すために人を呼んでくる。」と言い、その場から離れようとしました。
この時、私は初めて男がカードが挿入したフリをして盗んだ事に気づきました。「やばい!」と思い「カードを返せ!」と言ったが、その男は「カードが機械の中にある」と言い張っていました。本気でやばいと思いかなり強い口調で声も大きめに「返せ!!」と言ったとき、
なんと男は走って逃げようとしました。
とっさに足を引っ掛けて男を転ばすことに成功。
転んだ男は起き上がるとこちらを睨み近寄ってこようとした。
「一人ならなんとか」と一瞬考えるも、よく見たら男の先に仲間らしき男がいるではありませんか。
日本人強盗殺害事件が先日あったことを思い出した私は、全力でその場から逃げました。
結局、クレカは停止したものの約30万円以上、不正利用をされてしまいました。
暗証番号を知られてしまったのは、恐らくスキミング。
私の落ち度としては、
- セキュリティの格好をした男を信用してしまったこと
- 機械が見るからに怪しいのにクレカを取り出してしまったこと
南アフリカでは同じようなケースが多いようなので、渡航される人は気をつけてください。
海外旅行の防犯に関するよくある質問
この章では海外での防犯に関するよくある質問を紹介します。
海外で防犯ブザーって効果あるの?
防犯ブザーは「音で相手をビビらせる」効果があります。
それと同時に、犯罪者をイラつかせることあります。
防犯ブザーの音が聞こえる人が周りにいる状況で利用するようにしましょう。
海外旅行でスリにあったらどうすればいいですか?
海外旅行でスリなどの盗難被害にあった場合、まずはクレジットカードや携帯の回線を停止しましょう。
その後は最寄りの警察に。
警察で「被害届証明書」を発行されたら、帰国後の保険金請求やパスワード再発行に使えるため大事に保管しておきましょう。
関連記事:海外旅行のスリ対策
スリに遭いやすい人は?
スリに合いやすい人は、現地人ではない「観光客」です。
一目で観光客と分かる格好は避け、なるべく現地に溶け込みましょう。
現地の服を購入したり、あまり高そうなものを身に着けないことで被害を軽減できます。
まとめ:海外旅行は防犯グッズと防犯対策でコンプリート
この記事では、海外旅行で使える防犯グッズと犯罪に遭わないために大事なことを解説しました。
日本に限らず、誰もが犯罪に遭う可能性があります。しかし、防犯知識や渡航先の安全情報、防犯グッズで被害に遭う確率を格段に減らすことができます。
海外旅行を最高の思い出にするためにも、渡航の前からしっかり準備しておくようにしましょう。