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キルギスってどんな国?元JICA海外協力隊の美鈴さんにインタビュー

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旅人のプロフィール

ロシア経済に依存しているキルギスでは、ウクライナとロシアの戦争によって、現在、経済状況が大きく変化しています。

協力隊として活動し、多くのキルギス人に助けてもらった恩を返していきたいと、美鈴さんは努力しています。

プロフィール

・新卒でJICA海外協力隊としてキルギスで体育教員として国際協力を行う。

・大学時代には欧州、豪州、シンガポール、韓国などの渡航経験もあり!

・英語・キルギス語を得意とする。

・現在はキルギスの伝統デザインブランドОЙМО-オイモ-ショップを運営している。

今回インタビューさせていただく旅人は美鈴さん。

キルギス共和国を中心に活動されています。そんなキルギスは中央アジアに位置しています。

中央アジアといってもなかなかイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。

僕もこのインタビューをさせていただくまで中央アジアといえば「〜スタン」でしょ?なんて浅はかな知識しかもっていませんでした。

やはり、知らない国に行く時に考えるのは治安や物価ですよね。

キルギスっどんな国?

キルギスの治安

美鈴さんによると、キルギスは世界的に見ても治安は安全な方だと言います。

ビシュケク(首都)は交通機関やインターネットなども自由に使用でき、生活するために必要なものはなんでも手に入ります。その為過ごしやすく、旅行しやすいそうです。

ただし、海外鉄板の夜に出歩かないことは大事だそうですね。バザールでは外国人が盗難にあってしまったり、女性が被害に遭ったりすることもあるので注意が必要です。

実はキルギスには飲酒した後に、公共の場で歩いて帰ると警察に捕まるという面白い法律もあるそうです。渡航される予定のある方はお酒を飲んだら必ずタクシーを呼んで帰って下さいね。

キルギスの自然

そんなキルギスの魅力は自然との距離が近いことだそうです。

山脈地帯に位置するキルギスは、湖(イシク・クル湖)があり、自然の素晴らしさを感じることができる国でもあると言います。

首都から30分ほどで自然が感じられる場所があり、馬で登山したり、川でBBQもできたりするそうです。

注意点としては、冬は-20度くらいまで寒くなり、夏は40度近くまで暑くなります。気温差が激しいそうなので服装は要チェックですね!

キルギスの物価

バックパッカーや旅人に朗報です。なんと物価は日本の3分の1だそうです。1食あたりは200〜300円くらいで、お肉と小麦料理がメインだそうです。

お肉は牛や鳥はもちろん、キルギスでは羊や馬のお肉を沢山食べます。お祝い事やお客さんをお迎えするときは、子羊や馬を丸々屠殺して、料理を作り宴を上げます。

大自然を楽しめて、物価も安い。こんなにいい国ありますか?

とはいっても、やはり行ってないと分からないことが多いのがリアルな海外です。ではなぜ彼女はキルギスへ渡航することを決めたのでしょうか。

キルギスとJICA海外協力隊

キルギスに行くキッカケはJICA海外協力隊

そんなJICA海外協力隊は3カ国まで行きたい国の希望が出せます。美鈴さんは当初モルディブとキルギスを希望していました。

もともとは大学でもスポーツを専攻していたこともあり、英語を使って体育教員の仕事をしたいと思っていたそうです。

実は、第一志望はモルディブ!!

なぜモルディブが第一希望なのか?というと、美鈴さんがすでに英語が話せるということ、海があることが理由だったそうです。たしかに海があったらいいですね。

キルギスは3番目の候補で、バスケットボール、体育を教えるという美鈴さんの経験にあった派遣で面白そうと感じたことがきっかけでキルギスに行くことに決定したそうです。

いざ、キルギスへ!

大学卒業後すぐにJICA海外協力隊として派遣されたキルギスでは公用語としてロシア語、母国語としてキルギス語が使用されており、英語がほぼ使われていないようです。

文字から学び始めたキルギス語は話すことや文字を覚えることが大変だったそうです。

しかし、話が通じたり考え方を知れるようになると次第にコミュニケーションが楽しくなってきたそうです。

JICA海外協力隊としてキルギスで体育の授業(バスケットボール)のボランティアを行ってい、9ヶ月経って活動にも慣れてきた頃、コロナが世界で流行。

お別れをいう間もなく短い時間で帰国することになり、後ろ髪引かれる思いでキルギスを去ってしまったと言います。

しかし、彼女はボランティアとしての期間の2年間は頑張りたいと決めており、再赴任を希望したそうです。

キルギスでの活動

そんな美鈴さんは今、キルギスの文化を日本に伝えるために、日本とキルギスをつなぐ橋をキルギスの伝統デザインで作ろうとしています。

キルギスの頑張っているデザイナーと協力し、彼女のブランド、ОЙМО(オイモ)を立ち上げキルギスならではのデザイン商品を販売しています。

これは、美鈴さん自身が好きだと思えるものであったり、ОЙМО を知ってくれて、出逢ってくれた人たちが、キルギス文化を理解しキルギスについて知ってもらうという目的があるそうです。

ポイント

※開発途上国に派遣され、現地の人と同じ目線に立ち、現地の問題解決のために尽力するJICA(独立行政法人国際協力機構)が主催している。

実際に生地を作る工程を学んだり、デザイナーがどのようにして製品を製作しているか、なども足を運んで見ています!

活動の目的

美鈴さんが生活してきたキルギスでは、楽しい事も辛い事も沢山あったそうです。

しかしそんな日常の想い出に寄り添ってくれたのはキルギス人達とОЙМО(キルギス語直訳で伝統的な柄という意味)でした。

この両者は私たちの人生の一部に楽しみやワクワクを伝えてくれると考えています。だから日々忙しく過ごす日本人の日常へОЙМОやキルギス人達の価値観、文化を届けたい、そう考え美鈴さんはОЙМОの活動を行います。

彼女は、「正直今やっているОЙМОの活動は教員として仕事をするよりも、安定性はない。だけど今はキルギスの人と一緒にキルギスの魅力を伝えていけるワクワクや未だ未知の世界を深掘りしていく探究心が勝り、この道を進んでいます」と話してくれました。

何も思わずに身体が勝手に動いている。そんな仕事であると。

誰にでもできることではなく、美鈴さんにしかできないオリジナリティのあることをしていきたい。学校の先生になるにしても色々経験してなった方がいい。という言葉が印象的でした。

海外の経験のある学校の先生がいることで、世界のことを知ることが楽しくなったり、グローバルな人材になる人が増えていったりします。

未来を支える子供たちに世界の広さを教えられるのは、経験者だからこそできることでもありますね。

キルギスの国民性

心が救われた瞬間

キルギスで活動しようと思った理由は出逢った人々が関係しているといいます。ホストファミリーの家族は「キルギスではあなたは何も知らないやヒヨッコなんだからとことん助けてもらえ。」と言われたそうです。

協力隊としてボランティアしに来てるんだから、「何かしてあげたい」でも「うまくいかない」「助けたいのに、何もできない。」と悩んでいた彼女にとってその言葉を美鈴さんの心に響いたそうです。

そこから彼女はキルギスの生活や考え方を学ぶことから始めるようになったと話してくれました。

キルギスに再赴任した時、(コロナ禍)美鈴さんはとある感染症に罹ってしまったそうです。 一人暮らしをしていた美鈴さんは、ご飯さえ食べられない状態になりました。

そんな時、日本に留学していた友人のお母さんが「なんでも頼りなさい」と生活品やご飯を持ってきてくれたそうです。「娘が日本人にも助けてもらっているのに、私達があなたを助けない理由がない。」と。

キルギスへの想い

実際に1度も会ったことがなかったのに、「どうしてそこまで親切にしてくれるの?」と美鈴さんは感動したそうです。

このようなエピソードがあったからこそ、キルギスという国にまだ恩を返していない。まだできることがある、キルギスのために何かしたいという思いがより一層強くなったと話してくれました。

とは言っても、最初はその方法が分からず、悩んでいました。しかし東京でキルギス文化や協力隊経験を伝えたり、雑貨販売をするイベントをキッカケに、キルギスを伝えるという経験をすることで今のОЙМО(オイモ)が出来上がったそうです。

キルギスの宗教

国民の90%がイスラム教徒なのだが。

キルギスはイスラム教が主な宗教です。キルギスの宗教はイスラム教スンニ派(75%)ロシア正教(20%)その他(5%)となっています。

しかしキルギスではお酒を飲み、ウォッカなど度数がかなり強いお酒だと言います。宗教も場所が変わればそのルールも変化するようです。

だからこそ、渡航前に渡航先の概要だけでなく、リアルな情報を知っておく必要があります。

熊本出身の美鈴さんは、大学生まで髪色も黒でピアスも開けず、お酒すら飲まない真面目な性格だったそうです。

しかし!彼女ははじめてキルギスで色んな経験をしたと言っていました。40度を超えるお酒を飲んだり、髪色を染めてみたり、ピアスを開けてみたり…。

僕はインタビューをさせていただくまで、キルギスのことを全然知りませんでした。

人の暖かさ、物価の安さ、便利な都市の近くにある大自然。

などなど魅力的な国であることがわかりました。ぜひ、皆さんもキルギスへ行ってみましょう〜!

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旅BRO

大学の2年生の時に休学してから50カ国以上を旅してきました。 旅行から始まり▶︎留学▶︎バックパッカー▶︎ワーホリ▶︎海外ボランティアの経験あり。 さまざまな国に行って感じたことや経験したことをコミュニティを通じて 共有していきたい! これから海外に行こうと考えている方のサポートができるような記事を書いていこうと思います。

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