旅コラム

『ホームレス女子大生川を下る in ミシシッピ川』の著者・佐藤ジョアナ玲子さんのインタビュー

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挑戦をやめない女性・ジョアナさんにとって「旅」とは何か?

「当たり前」と向き合う

もうこの本は読みましたか?この本の著者、佐藤ジョアナ玲子さんはカヤックによる5大陸の制覇を目指しているそうで、2020年に1大陸目アメリカ・ミシシッピ川の3000kmをカヤックで制覇し、この本を出版されています。

そして次のプランは2022年の2月から2大陸目ヨーロッパ・ドナウ川(ドイツ)まで、前回に続き、なんとたった一人でドナウ川の源流からトルコのエーゲ海までカヤックを漕ぐそうなんです。女の子ですよ。驚きですね。

今日はそんな挑戦を続ける冒険女性作家のジョアナさんについて紹介したいと思います。先日彼女へのインタビューで衝撃的な一言がありました。

「帰る場所がないなら帰る場所を見つければいい」

ピンとこない人も多いのではないでしょうか。その一言は、決して他人事ではなく、色々考えさられるものがあります。

海外好きの皆さんも旅に行ったり、ワーホリに行ったり、留学に行ったりする時いつも帰る場所がありますよね。航空券を取る時は帰りの分も予約しますね。帰ってくるので。当たり前ですよね。でもそれがどれだけ当たり前でないか、ジョアナさんは彼女自身の経歴とともにお話してくれました。

激動の生い立ち

彼女はフィリピンの母と日本人の父を持つ、もともとはアウトドアがそれほど好きはない女の子だったそうです。東京の芸術高校に進学し、山岳部に入部します。「どこまでが疲れたになるのか分からなかった」と話す彼女は三年生にはその努力が認められて部長にもなったそうです。

そんな普通の日常が一変してしまうのは、高校三年生ごろ、母親の状態の悪化からはじまります。末期ガンだったそうです。母親が働けなくなり、高校を卒業したジョアナさんは何とか前に進もうと働きましたが、母親が亡くなってしまい、それを契機に父との関係も悪化してしまったそうです。

そんなジョアナさんを救ったのは、母親がキリスト教だったことに関連した、宗教上の養父の存在だったそうです。ジョアンナさんの代名詞とも言えるカヤックはこの宗教上の養父から譲り受けたそうです。そして生物学を志しアメリカに留学に行くことになります。

そして大学四年生の夏休み前にアルバイト先が決まらずにアパートを追い出されてしまい、カヤックと3000円のテント、そして現金10万円でミシシッピー川を下るという冒頭で紹介した本につながります。

ジョアナさんの挑戦


ジョアンナさんはインタビューで「今があるのはいろいろな人にサポートしてもらってきたから」だとお話してくれました。もちろん誰にも頼らずに一人で全て背負って生きていくなんてことは誰にもできません。でも、誰かにサポートしてもらえているということに気づけているという人はそれほど多くはないのでしょうか。

「当たり前」だと思われることはこの世の中にたくさんあります。そのなかで、どれだけその「当たり前」に気づくことできるのか、相手への感謝を忘れないのか、を意識できることが大事なことだということがジョアナさんへのインタビューで感じたことです。

そしてそれには「ただ運がいい」という要素だけでは十分ではありません。彼女が色々な人から受けきたサポートは、彼女自身の決断力、行動力、発信力、などさまざまな彼女自身の強みと、物事を前向きな捉え方、それを自分の力に変えてく力があって、得られたものなんだと感じました。ジョアナさんは話します。

「何かに挑戦するには海外だけではない。」

私生活など捨てられないものが多い現代。だからこそ、積極性に欠けてしまったり、思ったことができなかったり、保守的になったりします。ただ、それぞれに大事な生活があるだけで、それは悪いことではありません。

ただ、捨てられないものが多い現代だからこそ、彼女のように何も顧みずに挑戦し続ける人がいること。そして気づかないうちにそういう人にサポートしてもらっているということ忘れてはいけないなと感じました。

彼女は昨年の4月に大学を卒業し、現在(2021年11月13日)動かないキャンピングカーで生活しながら、アメリカで剥製の修行をしています。冒頭にも述べたように彼女は来年の2月からドナウ川の源流からトルコのエーゲ海までカヤックを漕ぎます。ぜひ皆さん応援してあげてください!

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旅BRO

大学の2年生の時に休学してから50カ国以上を旅してきました。 旅行から始まり▶︎留学▶︎バックパッカー▶︎ワーホリ▶︎海外ボランティアの経験あり。 さまざまな国に行って感じたことや経験したことをコミュニティを通じて 共有していきたい! これから海外に行こうと考えている方のサポートができるような記事を書いていこうと思います。

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